NY&デラウェア旅行記 3日目−3

さてこの日のヘッドライナーは The killers 。ついにこのバンドを観るときがやってきた。
思えば2009年フジのオアシス前の完璧な流れをキャンセル。
その後の来日も東京に行くつもりだったけど、家族の不幸でキャンセル。
日本と欧米との温度差は増す一方も、このアメリカを代表するスタジアムバンドを一度は拝んでおかないと。
ステージがセットされるとお馴染みのネオン模型も飾られている。辺りはすっかり暗くなってバンドが登場。
初めて観る生ブランドンはやっぱり男前で、いきなり「Somebody Told Me」のイントロが。
フェスのトリに相応しい必殺曲が1曲目から投下される。
想像通りオーディエンスの合唱は凄く、ブランドンの声さえかき消させる勢いだ。
ドラムの人の熱心なプレイ振もギターの人の佇まいも何度も動画で見てきた光景だ。
特に前方のスピーカーに乗っかかって拳を振り上げながら歌うブランドンは
想像以上にカリスマ性があり、これぞロックバンドのフロントマンといった感じだ。
序盤の新曲「Runaways」は今までのシングルのような派手さはないものの
非常に「らしい」曲で秋発売の新作も期待させる。
中盤での「Human」、サビをオーディエンスに任せ、みんなも全力で応える。
「アウィーヒューマン?オアーウィーダンサー!マイサイニズバイタル、マイハンズアーフリー!」
この高揚感は Oasis の「Don't Look Back in Anger」の大合唱にも匹敵する。
本編終盤も「Mr Brightside」「All These Things 〜」の2曲で締められる。
キラーズの過去カタログはそれぞれに必殺曲が入っており、甲乙つけがたいが
やっぱり1stこそがベストだという想いが強くなる。
すぐのアンコールでも新曲を織り交ぜつつ、ラストは2ndから「When You Were Young」。
派手な視覚効果や紙吹雪も相まって、フェスのトリに相応しい、熱いライブは終了。
最高のライブが大好きな歌をバンドと共に大合唱し、それで得られるオーディエンスの一体感と空気
であるとすれば、このキラーズのライブにかなうものはそうはないんじゃないだろうか。
あとで知ったところによると、この2日後にNYのそんなに大きくない箱でライブがあるとのこと。
その日は wilco の予定だけど、やはりキラーズをもう一度観たいと思わずにはいられない。