デスキャブ@フジロックを語り尽くす 3

Death Cab for Cutie @ ホワイトステージ

 

アメフト後の滝行を耐え、15分早めて始まったデスキャブ。

バンドの状態、テンション、演奏、音質のすべてが最高だった。

 

クリスが去ったあとの現行ラインナップでのライブを観たのは初めてだったけど、デイブもザックも加入後3、4年を経ていることもあり、すっかりバンドにフィット。ニックとジェイソンの堅実なプレイ振りも相変わらずで、クリス時代とは違ったバンドとしての完成度を見た気がした。

 

でも、例えば大好きな「Title & Registration」のイントロのギターと終盤の特徴的なキーボードってクリスの役割だって、それを何十回と観てきたけど、今はそれぞれデイブとザックが演奏してる。大して違いはないのだけど、複雑な気分がしたのもまた事実だった。

 

ベンのテンションもいつになく高かった。「No Sunlight」での最後の煽りとかこんなのもするのかと新鮮だった。「ありがとう」とか日本語を話してたけど、MCはほとんど無かった。短縮セットだから1曲でもプレイしようという姿勢だと思うけど、熱心なファンだからこそもう少し何か語って欲しかった。

 

観客はあのコンディションでもあの場にいたってことは熱心なファンが多かったのだろうと思う。みんな大きな声援を送っていたけど、「I will follow you into the dark」とかもっと合唱できないかなと思った。アメリカの単独だと客の合唱用のパートもあるからね。「Soul Meets Body」の時には既に体調不良で後ろに下がってたけど、パラッパラッパパ♪の合唱はどんな感じだったのだろうか。

 

バンドの演奏が良かったのは嬉しかったし、また別で書こうと思うけど、セットリストもベスト的な内容だった。ネットでの評判も良かったけど、個人的にはあの雨のせいで不完全燃焼だった。せっかくのデスキャブ@初フジロックがこんなことになって残念だけど、これもまた人生なのだろうか。

 

デスキャブのライブは5年振りで今までに無いインターバルの長さだった。今回の経験を乗り越えて、やはり日本での単独を希望するし、予定さえ合うなら再度アメリカで観たいという想いを強くした。