owen @ 京都 UrBANGUILD

京都でライブを観るなんて、5年以上前にメトロで Her Space Holiday を観て以来か。
owen ってのはマイク・キンセラのソロで本国や日本でも独自の立ち位置を長年キープしているものの
ファンからすればもう少し一般的に浸透してほしいな、と思うところ。
基本アコギ1本で歌のみに重点を置いた非常にシンプルなサウンドを聴かせる。
会場に入ると前座の日本人の人が演奏してる最中で、初めての会場だったけど普通の店って感じで
客もせいぜい50〜60人くらいな感じ。アットホームで悪くはないけど、何か変な感じの居心地。
一番後方にイスに座って観ていた外人がいたけど、よく見たらマイク本人じゃないですか!!
で、肝心のライブ本番。サポートと2人で演るって聞いていたが、いつものアコギ1本ソロ弾き語りスタイル。
You Tube で幾度となく観賞したそのままの感じで、個人的にはサポートつけられるより断然こっち。
今となれば1曲目が何だったかも忘れたけど最初の方で「Bag of Bones」を演った記憶が。
「At Home With Owen」っていう2006年のアルバムで owen を知って以来、夜寝る時のBGMとして
結構な頻度でかけてきた。個人的には彼の最高傑作でありこの日はこのアルバムから沢山演奏してくれて
それだけでも来た甲斐があった。もちろん最新作「Ghost Town」からの曲もまた素晴らしかったけど。
凝ったアレンジも電子音もバンド演奏のダイナミズムもなくても、ギター1本で良いメロディーがあれば
こんなにも温かい空間になってしまうんだなぁ、というごく当然なことを考えた。
先述のアルバムからは他にも「The Sad Waltzes of Pietro Crespi」「Bad News」「One of These Days」を演奏したと思う。
ライブ時間もちょうど1時間。終わってから普通にファンと談笑する姿はとても男前なアメリカ人だった。
この人はもともと兄弟と色んなバンドを組んでいて(そのバンドではドラマー)、その辺は未聴が多いんだけど
初めてギターで自分の曲を演奏したと思われる American Football というバンド形態のプロジェクトもクオリティが高い。
アルバム1枚で終わったところなんか、ポスタルサービスを思い起こさしたりする。