モントリオール&NY旅行記 2日目−5

デスキャブの興奮が残る中、隣のステージには The Flaming lips のステージが完成していた。
その場に残って観るとすれば、前方だけど柵を挟んでいるので角度がかなり厳しい。
だから急いで隣に移動したけど、さすがに前方はビッシリなので、いつものリップスよりはやや後方での観賞となった。
ウェインが登場し、いつもの注意事項を話始める。
最近のライブでは首にファーみたいなのを巻いているけど、あれは不要な気がする。
オープニングでのバルーンに入ってのクラウドサーフィンもいつもの感じ、
ステージ両端の素人ダンサーの衣装がオズの魔法使いだったけど、これは歴代のコスチュームでもかなりデキの良い感じだった。
今日のライブは99年の名作「The Soft Bulletin」セットなのでオープニングから「Race for the Prize」が投下される。
直近では最新作の「Worm Mountain」にその座を奪われていたが、やはり1曲目はこの名曲に限る。
イントロでの客の飛び跳ね具合とか日本でもアメリカでもカナダでも、とてもよく似てるね。
2曲目もアルバム通りに「A Spoonful Weighs a Tan」、アルバム全体の雰囲気を非常によくあらわしている美しい曲。
この曲は06年のサマソニではアンコールで演奏されていた。
そしてその次の「The Spark that Bled」からは全ての曲が初めてライブで聴く曲ばかり。
次作以降を中心とした明るく振り切れた近年のセットと違い、トリの時間帯で夜だったのもあるけど、
穏やかでドリーミーな空間を持続していた。ウェインの声は音源から年月を経て変化していたけど、
それでも曲の素晴らしさは損なわず10年以上経っても色褪せていなかった。
ティーブンもいつもよりギターを持つ機会が減って、もっぱらキーボードの前に陣取っていた。
「The Spiderbite Song」や「waiting for a Superman」も大好きな曲で、ついにライブでの演奏を聴けて感無量だった。
個人的には後半の「Feeling Yourself Disintegrate」の演奏がこの日のハイライトと呼べるほど印象に残った。
アンコール前にはなぜかステージ上で結婚式が取り行われた。カルガリーから来てフェスで出会ったという二人が
観客の前でバンド立ち会いのもと愛を誓っていた。自分はまさか今回のフェスで出会って3日で結婚するのか?と思ったが、
日本でも報じられていたニュースを読む限りでは出会ったのは以前のフェスでのようでした。
あと自分は気付かなかったがステージ上でウェインがこのフェスが Soft Bulletin セットの最後になるかもしれない、
と言ったようで、現実にこの日以降は通常セットに戻ったようである。
リップスが Soft Bulletin セットをすると知った時はいつか観れたらいいなと思っていたが、
その最後をギリギリ目撃できたことは非常に幸運だった。
あとから冷静に考えると「Buggin'」を演奏してないことに気付いたが、大きな問題ではなっかった。
最後はお約束の「Do you Realize ??」で終了し、リップスのセットも3日間(自分は2日間)の Osheaga Festival も終了。
初めてのカナダの地で デスキャブ → リップス の流れを観ることができて非常に充実した夜だった。
ホテルに帰って部屋から外を見ると旧市街の方でなぜか定期的に花火があがっていた。


The Flaming Lips @ Osheaga Festival
1.Race for the Prize
2.A Spoonful Weighs a Ton
3.The Spark That Bled
4.The Spiderbite Song
5.What Is the Light?
6.The Observer
7.Waitin' for a Superman
8.Suddenly Everything Has Changed
9.The Gash
10.Feeling Yourself Disintegrate
11.Sleeping on the Roof
12.Do You Realize??