モントリオール&NY旅行記 2日目−3


さて、次はいよいよ本日のメインイベント、デスキャブ&フレーミングリップスの登場。
2つ並んだメインの片方にデスキャブ、終了と同時にもう一方でリップス。
仕切りがあるためどちら側で観ようか悩んだが、09年の2月に大阪でデスキャブを観てから
今日までの間にリップスを4回も観ていることを考えると、いくら2日後に再度デスキャブが控えていても
ガッチリとデスキャブ側で観ることを決意、前方のそこそこの位置に陣取りバンドの登場を待つ。


大歓声に応えながら登場すると、この日の1曲目は「I will possess your heart」
ニックのベースをスタートに冒頭からバンドの演奏がひとつになりいつもと変わらぬ演奏力を見せつける。
ボーカルが入ってもこの曲は一語一語がしっかり歌われるので、早速にその世界に引き込まれる。
続いていつもの自己紹介をした後、「Croocked Teeth」にも大きな歓声が上がり
アップテンポの曲に観客もみんな自然に体が動いている。
前方なので熱心なファンが多く、みんなそれぞれに一緒に歌詞を口ずさんでいる。
3rdからのロックナンバー「Why you'd want to live here」を挟んで
この日最初の新譜からの曲「Doors unlocked and open」。
このツアーでも常にセットに入っており、このアルバムのイメージを一番体現している曲であると思う。
今までのデスキャブにはなかったタイプの曲であり、ライブでも音源のイメージそのままに演奏される。
個人的にもこの曲は良い曲だと思うが、デスキャブに求めているかと問われれば、喜んでイエスと言えないような気もする。
前作から「Grapevine Fires」、こちらも静のデスキャブを象徴するような曲で毎晩必ず演奏される。
ふと隣のステージをみるとリップスのいつものクルーがいつもの様子でセッティングに励んでおり、ウェインもしっかりといる。
この日のデスキャブのステージでもリップスについて何度か言及されており
後日のニュースではこの日のバックステージでの交流を通じて、スプリットEPの話なんかも出てきたようで
そういう両バンドにとって特別な場に立ち会えたことを嬉しく感じた。