モントリオール&NY旅行記 2日目−2

このバンドはデビュー時からレビューなんかを読む限り、自分の好みであろうことは
簡単に想像できたし「Young Adult Friction」を早い段階で動画で観た記憶もあるが
なぜか音源にはなかなか手が伸びずにいた。今回フジ直後にカナダで観れるとなって
2枚のアルバムをじっくり聴きこんだが、これが想像以上に素晴らしい。
自分の好きなUSインディー特有のメロディーとUKからはベルセバの影響が掛け合わさったような印象を受けた。
また2枚を同時に聴いたけど、どちらも甲乙つけ難いほどバランスが良かったし、大きな変化もないような気がした。
肝心のライブはメインから離れたサブステージに到着すると既にメンバーが準備万端な状況で「Belong」からライブはスタート。
決して高い演奏力で魅せるってわけでもないんだけど、そこはギターを前面に押し出しつつ、曲の良さを再認識させた。
「This Love is Fucking right」や「Heart in your Heartbreak」のような名曲を序盤でガンガンと連打。
このバンドは今更恥ずかしいけど今年1番の発見であり
こうしてこのフェスでライブを観るのに間に合ったのは本当に良かったと感じた。
「Young Adult Friction」はもちろん大歓声でもはやバンドのクラシックと呼べるデキだった。
代表曲はほとんど演奏したけど、最後に「Strange」を聴けなかったのが唯一残念だった点。
2枚目の最後を飾るこの曲が自分は大好き。「みんながドラックでハイになってる時、俺らはセックスしてた」っていう
歌いだしとか最高。是非、また日本に単独で来て下さい!!
って思ってたら来年来てくれるね、しかも大阪は休日、これは楽しみ。


続いて同じく待望の来日、それも初来日が決まったBeirut。
ザック・コッドン率いる一風変わったインディー・バンド。
個人的には数曲の名曲は知っていてアルバムもしっかり持っているものの
そこまでの熱狂を持って接してはいない。けど、全くアメリカらしくない東欧の香りが漂う楽曲は興味深い。
最初の「Nantes」の歌いだしから観客の声援も大きくて、みんな歌っていたりと日本以上の人気の高さに驚いた。
バンドメンバーも思いのほか人数が多く一列に並んでそれぞれの楽器(トランペットは3人以上)を演奏する姿には
普段のライブではなかなか見ることが出来ない、新鮮なバンドの形を見た気がした。



The Pains of being Pure at Heart

Beirut