ACLフェス&SF旅行記 2日目-2

○Spoon
いよいよ spoon を観るときが来たか、との感慨をもってライブに臨む。
テキサス大の学生だったブリット・ダニエルを中心にここオースティンで結成され今や全米規模の人気バンド。
ここ2作を中心にしたセットだけど、さすがに演奏力は高く、音源の良さにライブでの臨場感が
大幅にプラスされていて自然と体が動く。大好きな「Ga Ga・・」の名曲群にはより一層の歓声があがった気がしたし
ブリットのギターを横に突き出した独特の佇まいはまさしくロックスターという感じだった。
最後の「Black Like Me」はアルバムの中では自分にとってそこまで重要な曲ではなかったが
アルバムの最後に置かれてる意味が今更分ったような気になった。


○Vampire Weekend
さてVampire Weekendを目指して移動も、夕方になって人が大量に溢れだし
とてもじゃないがまともには見られない状態に。大きな公園一面に色々なステージが
点在しているため明確なステージごとの境界がなく、人が多くなると導線もあいまいで通行も困難になる。
そんな中でバンドは登場し、お決まりの「Holiday」からスタート。周りのアメリカ人も陽気に口ずさんでおり
集客も含めて人気バンドとなったことを痛感。しかし、人多すぎ&うるさすぎでライブをじっくり見る環境ではなく
しかも彼らは後日すぐに来日するため、「まぁ、いっか」の気持ちになり、退散。The Strokes に備えることにする。


The Strokes
すっかり暗くなったところで、革ジャンにサングラス姿のジュリアンを筆頭にメンバーが登場し、ライブがスタート。
事前ライブでは1曲目は「New York City Cops」なのが定番なのだが、流れたイントロは「Is This It」。
デビューアルバムの1曲目兼タイトル曲をいきなり持ってきて嬉しいサプライズだった。
そんな大好きな1枚目の曲を中心に2、3枚目からも代表曲をMCも少なめに次々と演奏する。
ガレージロックと括られつつも非常にシンプルな楽曲を淡々と演奏する姿にビジュアルの格好良さも加わって
まさしく世界でもトップクラスのロックバンドであり続けている理由を実感できる。
しかし、(しつこいけど)1枚目を中心にやっぱり曲がいいよなぁ、もう10年近く前でも全然古臭く感じないし
最近の同系統のバンドでもこれだけの名曲作ってるバンドは思いつかない。
「Last Nite」での大合唱もこのバンドでは新鮮ではあったけど、気持ちよかった。
予定時間よりまだ早い時間であったけど、ジュリアンの「良い週末を、最後はTake it or leave itだ、おやすみ」のセリフで
ストロークスの中で個人的に一番踊れるこの名曲(しつこいけど1枚目のラストの曲)で最後まで盛り上がった後、ライブは終了。

初めてのストロークス、ライブを観たいと思って約10年越しのストロークス、思った以上に素晴らしかった。


ストロークス終わりにシャトルバスまでの導線を間違えたために列に並んだ時にはすでに長蛇の列。
それでも20分くらいで乗り込めたし、足は常に少しずつ動いているし、列の終点が大体見えているので
ストレスはほとんど感じなかった。ダウンタウンに戻ってからはタクシーも考えたが、あたりは騒がしくて
店も沢山開いているので、そのまま歩いて戻ることに。ただ、昼間の雰囲気ある街並みも夜には若者が大勢集まっていたが
異様にガラが悪かった気がした。そして、フェスで疲れたところをまた20分以上あるいて帰るのは非常にだるいことも判明。
明日からはどうしようかと、と考えながらモーテルに到着したところで、旅行2日目にして、フェス1日目終了。



spoon



夕方になり人が増えてきた会場



The strokes