シアトル・サスカッチ旅行記 4−2

ビルスピは日本にとにかく来ないバンドであり、現状ではアメリカまで足を伸ばさ
ないとお目にかかれないバンドなわけで、06年ロラパルに続いて見に来ました。
サウンドチェックの段階で早くもメンバー全員登場で黙々とお仕事中。
全員見事なおっさんだけど、ボーカルのダグ・マーシュがやっぱり一番おっさん。
この風貌で、変わらずいい音楽を作り出してるという事実に感心。
サウンドチェック後、いったん引き上げ再登場があるわけでも、仕切り直しがあるわけで
もなく、そのままの流れで気が付けば本編開始。キャリアがそこそこ長いので
曲も全部は分からないけど中盤で「carry the zero」のイントロが流れた時は
会場も大歓声になり、(多分ラストで)「conventional wisdom」が聴けたことに感動。
この曲は、明らかに最新作のハイライトだしね。
「サンキュー」以外、MCを入れるわけでもなく淡々と演奏をこなす姿が、
ハイヴスと違ったバンドの格好良さを認識する。
こんな昼間に出てるけどモデストもデスキャブも今あるのは、みんなビルスピのお陰だ。
次はフジロックでも大活躍のRodrigo Y Gabriela 。超絶テクニックとか言われてるけど
確かにあの演奏は「超絶テクニック」っていうフレーズが一番しっくりくる。
歌がうまい」とかいうことには特段何も思わないけど
「曲が書ける」ということに対しては常々、最大の尊敬の念を抱いてきた。
しかし、この2人の演奏をみて「楽器を弾ける」というのも同様に尊敬に値することだと思った。
もちろん、彼らくらいの演奏力を見せつけられたこそだけど。ステージの左右にある
スクリーンにギターがズームアップしてその指使いを見せたりするけど
人間の出来るギターテクニックの究極じゃないかと感じた。
いやー、これはいいものを見たよ。それと、どうでもいいけど、ガブリエラが可愛い。



ビルスピ@セッティング中

ビルスピ@本編

ロドリゴさんとガブリエラさん