シアトル・サスカッチ旅行記 3−5

次は意外な選曲「we laugh indoors」。この曲まだ演ってたんだね。
最近はあまり聴くことがないので懐かしい感じ。でも後半のアグレッシブな
曲調はやっぱりライブで聴くと自然に体が動く。
ここからはライブも後半戦で、まずは「crooked teeth」。
これもライブでは必ず演奏する人気曲。個人的にこの曲の
「You're so cute when you're slurring your speech」の一節がたまらなく好きで
日常生活の中で1日に2、3回は不意に口ずさんでしまいます。
次は出ました「sound of settling」。
もはや説明不要な一番短くキャッチーなデスキャブ・ソング。
ここで、クリスのMCが入り「明日はうちのパパの誕生日なんだ。今日ここにも
来ていると思うんだけど、みんなでハッピーバースデーって祝ってあげて。
ちなみにパパの名前は○○だよ。」ってたぶん、こんな感じだったと思う。
そしてクリスの「せーの」の合図の後、観客が同時に「ハッピーバースデー○○!!」
すると、すぐにベンが「今、最前列のセキュリティーのおっさんも祝ってくれてたよ。」
個人的にアメリ中産階級よりやや上くらいのクラスで家族や仲間の愛に恵まれ
大学まで出て、理想的な形で成長、成功しましたっていうアメリカ白人のイメージが
クリスなので、そのイメージのままの言動に微笑ましくなる。
次がこの夜、一番のサプライズ。この曲を演るとは頭の片隅にも無かった
カラスに収録の「Tiny Vessels」。今でこそ自分の中で大して重要な位置を占めてないが
カラスにハマリ始め、デスキャブの素晴らしさに気づき始めた時に一番聴いていた曲。
このスローで暗く美しい曲をまさかこの地で聴けるとは感慨深い。
最後はもはや鉄板の「Transatlanticism」。列車がレールを走るイントロ音から
ベンがキーボードを弾きながらゆっくりと歌い始める。後からは緑のスモークが
炊かれ、雰囲気を盛り上げる。中盤以降はギターに持ち替え「カモーン、カモーン」の
フレーズを繰り返す。場内のスクリーンに映すカメラを覗き込みながらも繰り返す。
そして、静かに曲の終わりを向かえると同時に、この日のライブも終了。
時間的にはあと5分くらいはあったが、とにかく終了。
みんな観客の声援に手を挙げて応え、ニックはベースを頭上に大きく突き上げる。
そして、バンドはバックステージへと引き返していったのであった。